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「ロボと人間の共存」により人手不足軽減

国立循環器病研究センターで導入された清掃ロボット 国立循環器病研究センターで導入された清掃ロボット

 

「人手不足」と「人材の高齢化」が喫緊の課題となっているビルメンテナンス業界、清掃従事者1人当たりの業務負担は深刻なものとなっています。こうした問題解決策として同業界では、清掃業務の負担軽減及び業務効率化を図るため、清掃ロボットの導入が進められています。清掃業務などビルメンテナンスを行う弊社では、大阪府吹田市所在の国立循環器病研究センターに試験的に清掃ロボットの「Whiz i」を導入。これは、ソフトバンクグループの子会社により開発されたもので、ロボットに搭載されたAIによる均一な全面清掃によって床面を隅々まで清掃し、残存しているホコリに付着した細菌やウイルスを除去するほか、人や物を感知するセンサーが搭載されており、清掃エリアを事前に指定した上での自動清掃が可能であるとなりました。現状では、早朝などの比較的人が少ない時間帯に限り、指定されたエリアで稼働しています。病院という特殊な場においては、万が一、人とロボットが接触した場合のリスクは、一般的なオフィスビルや公共施設とは異なります。

最新AI技術効果的に実用

弊社社長の加藤浩輔氏は「ビルメンテナンス業界の人手不足を解消するため、これからは『ロボと人間の共存社会』が重要なキーワードとなってくる。今後、清掃ロボットの導入が増えることで、例えば床面などの清掃はロボットに任せ、トイレなどの水場や細かい作業を人間が担うといった分業化が現実的となってくるだろう。全てをロボットに任せるわけでなく、人間がロボットの能力を最大限発揮できるように活用することで、業務効率化の幅も広がる」と述べられました。
清掃ロボットは、公共施設や企業などでも導入が進んでおり、新型コロナウイルス感染症などの消毒業務にも対応するための研究も行われています。今後の普及と効果的な実用に期待が持たれます。