病院清掃システム 組織管理体制

 


清掃作業では、どれほど優れた資機材や洗剤を使用してもその使い手の技術が未熟であれば最大の効果は得られません。長らく、この清掃業界は資機材等、モノに頼ってきた経緯があり、この清掃道具・洗剤を使用すれば汚れが落ちる、又は綺麗になると信じて来ました。現在でもまだまだ清掃道具自体に頼っていて、新しい資機材が出れば何の根拠もなく(単に使いやすい形状が斬新である等)使用したりしています。新しい資機材の研究は大切ですが、その前に従事者に一貫した道具の使用方法や作業方法等を教育訓練することの方がより重要であります。清掃サービスの善し悪しは教育システムで決まると言っても過言ではありません!従事者教育を実施していない清掃業者さんも多く見受けられますが、論外であります。また、真面目に取組みされている業者さんでも集合教育の時間がないとよくおっしゃっておられます。

【主な教育訓練内容]

〇挨拶・マナー等 接遇教育(実技訓練含む)

〇日常清掃技術教育(実技訓練含む)

〇感染防止対策教育

〇安全・衛生教育

 

【専門社内講師による一貫した教育内容】

各教育内容毎に社内で専門担当者を選抜し、その専門担当者が全ての事業所のスタッフの教育・訓練を定期的(年間計画に基づき)に実施致します。その分野(接遇・日常清掃技術等・・・)において社内で誰よりも熟知した担当者が、一貫した教育を実施する事により、清掃品質のバラツキを改善しております。専門担当者は、常に新しい清掃技術であったり、感染予防等の知識を得るために、外部の講習会への参加を積極的に行い教育レベルの質の向上に努めております。ただ、全体集合教育を定期的に実施しても、人は忘れやすいもので、知識や技量は完全に定着していきません。弊社ではこの社内の専門担当者が集合教育で行った内容を日々の朝礼や昼礼で、毎日繰り返し少しでつですが、反復する事により確実な知識・技量の定着に繋げております。

【教育担当者会議】

目 的
①スタッフの知識力・技術力の更なる向上

②各病院事業所間の教育内容・頻度の統一化
③病院清掃システムの更なる最適化への取組み

日 程
原則月1回(臨時の必要性がある場合はその都度)

会議内容
教育プログラムのPDCAサイクル活動

・教育内容・方法の精査、年間及び月間スケジュール作成、集合教育結果のチェックと改善、新技術の紹介、専門担当者(講師)教育 教え方・伝え方等・・・


弊社では、上記の「教育システム」を通じて、病院という特殊な環境と作業条件を理解し、衛生的な認識を持った上で、病院清掃を実施しております。その実施した病院清掃の品質結果を社内のインスペクター(清掃品質評価資格者)が「病院清掃管理評価シート」を導入し、点検評価(インスペクション)を行い品質維持及び品質改善に取り組んでおります。

[清掃管理評価の流れ]

[品質評価対象のサービス]

[点検評価方法]

①目視による官能検査
官能検査では評価者の主観に影響を受け、評価に大きなバラツキが生じる可能性があるため、弊社では、より評価の客観性を高めるために「清掃評価資格者」による官能検査を実施しております。

②測定機器検査
弊社では、病院環境でコンタクトポイントの汚染がどの程度除去されているか、すなわち洗浄度がどの程度確保されているか否かを科学的方法で数値化し、点検評価を実施しております。


弊社では、年1回、「お客様満足度調査アンケート」を実施しており、病院サイドの各セクション責任者(全ての師長・看護部長・各技師長・感染担当者総務課及び会計担当者等)にスタッフの挨拶接遇・清掃技術・連絡相談・安全等の項目を5点満点方式でコメント入で採点頂いております。コメント欄にはスタッフへの労いの言葉や厳しくも丁寧に改善してほしいコメントを頂いております。全てのスタッフの点数結果に伴い、その後に個別面談を実施し、現状把握と改善案をスタッフと共有しております。また、評価項目を統計的手法によりグラフ化し、その事業所の強み・弱み等の分析を行い、教育システムに組み込む事により更なる教育内容の充実に繋げております。

アンケートその1
アンケートその2 アンケートその3



弊社では月1回、快適で円滑な病院運営をサポートさせて頂くために、病院関係者様と清掃に関するミーティングをさせて頂いております。病院関係者様(看護部・庶務係・契約係)と弊社の営業担当者及び現場責任者でコミュニケーションを図り、病院側からの要望や指摘、様々な問題点及び改善点、患者様視点からのご提案等をさせて頂いております。議題には、「直接、清掃には関係ないんだけど・・・・・」といったような内容もあり、弊社でできる限りの事であれば、ご対応させて頂いております。また、この院内ミーティングを通じて弊社の様々な取組み等をご紹介させて頂くなかで、更なる信頼関係の構築を目指しております。

弊社の現場責任者は原則、作業従事者との兼務を致しません!
兼務する事の弊害としては、病院関係者様からの突発的な対応ができなくなるばかりか、常日頃の適正な作業計画や人員配置ができなくなります。又、スタッフの間は、作業に専念しなければならないので、全体のスタッフの管理・教育・作業検査(インスペクション)もできなくなります。弊社の院内清掃責任者は、全て病院受託責任者講習修了者であり、国家資格であるビルクリーニング技能士、また、清掃サービスのインスペクションができる品質インスペク資格者であります。その理由として院内清掃責任者には、特殊な病院環境に対する清掃知識と経験、どのような汚れも除去できる専門性、作業結果の合否を即座に判断できる知識と経験が必要だからです。むしろ院内清掃責任者の資質により、清掃サービスの善し悪しが決まるといっても過言ではありません。
弊社では、あらゆる資格保持者と経験を兼ね備えた、病院清掃のスペシャリストを常駐させる事により適正な療養環境の向上に努めます。